たばこのお話
たばこに関するお話です。
たばこは、いつ頃から吸われるようになったの?
たばこはもともとアメリカの先住民たちが吸っていたものでしたが、コロンブス一行によってヨーロッパに伝えられました。たばこが日本に伝えられたのは鉄砲伝来とほぼ同じ頃といわれ、江戸時代には「キセル」「煙草入れ」「たばこ盆」とともに庶民の間にも広まりました。そういえば、時代劇で見た事があるような気がしますね。
たばこには、どんなもの(物質)が入っているの?
たばこの中に含まれる有害物質は現在わかっているだけで200種類以上あり、代表的なものとしてニコチン、一酸化炭素、タールがあります。発がん性物質、気管や肺を刺激して咳や痰の原因となる刺激性物質、血管の壁を傷つけて動脈硬化を起こさせ、心臓や血管、脳などの病気の原因になる物質が含まれており、そのため「たばこは毒の缶詰」ともいわれています。有害物質の中の40種類程度が発がん物質です。
ニコチンは、血液の循環が悪くなる上、なかなかやめられない原因のひとつです。
ニコチンは、大半は肺から体の中に吸収されます。ニコチンには、血管を収縮させ、血の流れを悪くする働きがあります。その結果血圧が上昇したり、脈拍が速くなったりして心臓に負担をかけます。
また、ニコチンは中枢神経を刺激し、体とこころに強い依存性を起こします。たばこをなかなか止めることができない理由は、たばこが「ニコチン依存」という薬物依存のひとつだからです。禁煙を失敗するのは、ニコチン依存になっているために、ニコチンが切れるとイライラするなどの離脱症状(禁断症状)が起こるからです。
一酸化炭素によって、体は酸欠状態になります。
呼吸して肺に入った酸素を、体の中に運搬してくれるのは赤血球の中の血色素です。酸素は血色素と結びついて体内に運ばれ、体中や脳に届けられていきます。
一酸化炭素は、酸素の200倍もの強い力で血色素と結びついてしまいます。そのため、体の中に酸素が運ばれにくくなり、酸欠状態になってしまいます。
タールは発がん物質です。
ヤニの元がタールです。タールは人間の体を作っている細胞を、長い時間をかけてがんに変えます。たばこの煙を吸い続けることにより、タールが少しづつ体の中にたまっていきます。タールには数十種類の発がん物質や、がんの発生を促す促進物質が含まれています。また、呼吸器の病気が起こりやすくなります。
他にも次のような有害物質が含まれています。
- ヒ素
農薬として使われてきた物質 - カドミウム
イタイイタイ病の原因 - ホルムアルデヒド
防腐処理剤 - ベンゼン
ガソリンの成分 - フェノール
消毒殺菌剤の成分 - トルエン
シンナーの成分 - シアン化合物
殺鼠剤
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